助手席

いつもハグさんが座って

 

 nagiが ドライバー

 ナビ役の ハグさん

 助手席から nagiをどう見ていたのか

 座ったあとに 残った匂いを確かめて

 ある山に行った 一昨日にも来た場所

 今日の目的は 感謝を告げに 一人で

 

 

あなたへ

 あなたのおかげで 運命的な出会いがあったこと

 感謝します ただ その犠牲は大きかった

 あるときは 希望 また あるときは 絶望となって

 心に刻まれて 残る

 決して消えることのない 記憶となって

 残る

 ハグさんを 見守ってきました どうでしたか

 あなたの思う ハグさんでしたか

 あなたは nagiのかなで ハグさんを 見てましたか

 今でも 時々

 とある時間に 目が覚める

 決まった時間 なにがしかの 時 なんだろうと思う

 今日 あなたに感謝 ありがとうを言いに来ました

                      nagi

 

 山頂から見える景色は 春霞を呈して

 風が強く 車さえ揺れて

 四季が巡って 春 

 

 助手席に いたハグさんは 何を 思って 座って

 nagiに 付き合って

 時間を 費やして

 むだ ? な とき

 nagiから 発信をしないと決めた夜

 「今日は お付き合いくださり ありがとうございました。」

 を 最後に LINEが 途絶えた

 羽ばたける時が 来たんだと

 自由なんだよ 君は

 もう nagiから管理 ?(ハグさんが使った言葉)

 されない時間を 持てるんだよ

 返信することを 指が拒んで