気になって(62)

次はいつですか

 

 予定を確認するため スマホをいじって

 お互いに

 「週1回 すみません・・・」

 何を 今更って感じの 顔をするハグさん

 「それが・・・」

 「じゃあ この週は ここは ?」

 確認しあって 

 ハグさん

 「だいぶ 埋まってきた・・・今月も。暇なんで・・・」

 暇なんで ・・としか 言わない。そんなに 暇なら回数増やしたいと

 週2のペースに・・・どうかなって 思う

 ハグさんにとっては いくつかのうちの 相手の一人

 バンドを掛け持ちし バイトもして ついでに お仕事 ?

 「お仕事の お勉強してくださいね・・」

 「解ってますよ。してるじゃないですか。」

 「研修とかではなくて・・経験を振り返って、まとめて、自分のものにね・・

  そうしないと 転職時 経験年数で みられますよ」

 「わかってます!」

 ・・・なかなか 伝わらない。 

 

 「いろいろな 立ち位置の気持ちを考えて なかなか決められなくて・・

  今の nagiがそうなんです

  気持ちに 共感して 考えてしまって いろんな切り口が見えて

  昔から そんなところがあって なのに この立ち位置・・」

 「・・・・・」

 「切り口と言えば 三角錐と球は どこから切っても 大きさは違うけど

  同じだなーって 通勤途中にそんなこと 考えて」

 「・・・」反応 なし

 ハグさんには 幸せになってもらいたい そのために 何を

 そのためには nagiは 何をすればいいのか そんな思い

 出会った 最初は カウンセリングの役目と思って会った

 月 2回の ペースで

 ほっておけない 彼のことが・・だった

 次第に 気になる人の対象になり 今は 気になりすぎて

 いつも どうしてるかと 気になって・・・

 「今でも この人(nagiのこと)自分のことわかってんのかって

  思ってるでしょ 食事をしながら わらってnagiを見ていることが

  よくあるので・・」

 「何 考えてんだろうって 思いますよ・・」

 「・・・気を使い過ぎる人 苦手なんです、疲れて。いやな時は

  そういってると思うんですけど。」

  nagiに合わせて くれていることが わかるだけに 辛い

 「これまでに 会ってきた人と離れたのは なぜ?」

 「会っていくと イヤなところがだんだん見えてきて、それで・・

  うん十年も 生きてりゃいろいろありますよ・・・」

 nagiも その流れで行くと だんだん見えてきたんだろうなって 思えて

 いつ 無理です と 宣告されるのかという思いが付きまとって

 これまでに 好きを超えた人は いわゆるノンケさん これまでのところ

 ハグさんも そうなのだが 

 そして 離れざるを得ない状況で 気持ちを切り替えてきた

 今度は どういう展開になるのか 

 

 出会ってしまった といった方が正解

 今はそう思う

 「突然出会った原因が 引き合わせたんだと思えて 感謝しかないんです

  そのことがなければ 今がないと思えるので」

 「また そこ ?」

 「今は 君に出会えたことに感謝しています。こうして 会ってくれることにも」

 「・・・・・」

 自宅に もどって いつものLINE

 お互い よろしくのメッセージを 交換して

 楽しい一年にしたいと 書かれていた そのための nagi