すでに記憶喪失
先週会ったはずなのに
「おひさしぶりですね。」
「先週 会いましたっけ・・」
「いえ あの日から ですけど」
「この 一週間 どうでしたか」
「区切りがついたような気がします」
「あれからの 一週間のこと お話しします」
「・・・・・」
「聞かなければよかった・・」
「でも いつかは 聞くことになると思うので」
「・・・・・」
「区切りに した方がいいですよ・・」
「そうですね」
「nagiさんが 思っているほど ないと思います」
「心配なのではなくて・・」
「今は こうして 食事して 会ってもらっていいのかと・・」
「いいんじゃないですか・・」
硬い表情だった 昨日とは 変わって 笑ってくれる
なんだったんだろう・・あの表情は
待ち合わせの場所から LINE電話
今までと 同じ声
あまりに 鈍感なのか
nagiが 悩んで 悩んだ 一週間
ハグさんにとっては なんでもなさそう
つぶらな 瞳を 見つめても 何も返ってこない
おとぼけ ? 心配させまいとした 行動 ?
本心は 言えないってか ?
それでも 次回の予定 今まで通り いれて
「いいんですか こんなバカと 付き合って」
「そんな・・・」
nagiにとって ハグさんの笑顔が見れないのはつらい
今日会って 用意した言葉の 半分も言えなくて
ハグさんが あまりに鈍感すぎて
そして 結ばれた糸が 安心をnagiにもたらして
不安が 消えた
一週間の いろいろが すっとなくなって
新しい 一年に 突入
「運命 ですかね こうして話すようになって」
「そう 運命」
帰り際に
「ハグさんの笑顔が見たいんです・・・そのためにここに来ます」
それなら
「写真でも 送りましょうか・・いえ冗談です」と
送ってほしい 宝物になりそう
前の一年を のぞいた 次の一年
リセット
どんな 一年に