現実は、
同じ屋根の下で暮らすようになっても
一度 冷めた気持ちはどうしようもなく
朝夕に会うだけで
時々は 食事を作って 一緒に食べ
時々は 散歩をし
時々は が
次第に 間隔があき
半年して
彼は 実家に戻っていった
文学がしたい と
言って、文庫本を読み
少し 文を書き
静かな 書生生活
50歳までには 何とかしたい
彼の 口癖でした
この時、彼はどんな気持ちで
Nagiの近くに、来たのか
何を、求めていたのか
冷めてしまった、恋が邪魔をして
彼の気持ちを
想うことすらできなかったのです
Nagiは 就職し
2歳下の 同僚から
一緒に 海を 見に 行きましょう
誘われるように
仕事帰りの 車の中
波音を耳にしながら
過ごす時間 星空
同僚は ノンケ
ただ 時を過ごす 同性
時間の共有は
Nagiにとって 友情を超えてしまう力へ
次第に、同僚といることに
想いが募り・・2人目の彼との・・
始まりでした
互いの家に 泊り
出勤
一線を 超えることはなく
食事を 作って待つ日々
来ないときは
嫉妬、別の誰かと
それでも、待ち続ける
恋、から 同僚を
愛してしまった ことに
罪悪感と、どうして 愛してしまったのか
現実の、目の前の同僚へ
心が 移っていったのでした
一年近く経った頃
二人目の 彼とも別れが 近づいていることを
知る由もありませんでした