カムア ⑥ あの時と同じ

まだ20代の時のこと

 

 職場が同じだった 星空の彼

 朝も迎えに来てくれて

 夕方も 一緒に食事をして

 泊まったことも あった

 お互いの 実家にも行って

 そんな 暮らしが 続くんだろうと 勝手に思っていた

 そんな ある日

 星空と 波の音をいつものように 聞きに 浜辺近くに 

 車を 泊めた

 

 「話があるんです」

 「実は 結婚したいと思う人ができました」

 この時から 変わった

 もちろん 片思い 相手は ノーマルと知ってて

 時間を共有していたはずだった

 ノーマルな人を 勝手に好きに 勝手に好きを超えた 気持ちになって

 その挙句が・・・

 この時も 相手とは 毎日会って

 共有していた時間に 穴 ?

 穴ではなくて 覆うものを失った 傷

 どうすることもできずに ただ ただ

 二人の時間を 思い出しては 泣いていた

 それが どれくらい続いたか

 忘れてしまったが 泣いていたことは 覚えている

 周囲も 失恋とわかるくらいの 形相だったらしい

 

 その時と 同じ

 今 これまでのブログを読み返して 

 読み返して・・泣いて

 もはや単純バカ

 金曜日にハグさんに言ってみた「nagiはバカですよね」

  (相手にもされていない ノーマルな同性に 恋をして 失恋なんだから)

 

 相手は 同じ職場

 毎日 出会う

 どんな顔をして 会ったらいいんだろう

 とても 普通は装えそうにない・・・これまでのような普通

 ハグさん あなたとは違って nagiは デリケートにできて

      あなたの言うととりにしか 出来そうにない

      従うしか・・・ない 

      反抗しても あなたは勁い

      そんな ハグさんを 愛してしまった方の 負け

  こんな 気持ちで どうやって 会えばいいの ?

  失恋相手に

  普通なら 希望退職か職場移動