確認事項 ① LINE

最後に会った後 気になることがあって

 

 確認事項をまとめた

  母親にはどんなふうに 話したのか

  彼女には どう伝えたのか

  あなたは nagiのことを どう思っているのか

  私は どうしたらいいですか・・

 

 2週間を経た 木曜日

 通勤途中に ふと ある思いが湧いてきた・・

 「あなたは ハグさんを受け入れて、見守る立ち位置なんでしょ・・

  それをすることが 努めなのでは・・」

 何かの 声 もう一人の君がそう言っているのなら 

 従いましょう そうすることが・・いいのなら

 そう言われて 少し 気持ちが楽になった

 

 次の日

 ハグさんと 職場ですれ違った時

 「電話していいですか・・」

 目を 合わせることもなかったが・ 

 もらった返事は

 「いいですよ・・」

 それでも 電話となると 勇気がいって

 邪魔はしたくないし 時間を取られそう・・と 思われそうだし

 なかなか LINE出来ずにいた

 

 日曜日に love by chance アマプラで見ていると

 思っていることは 伝えないと 伝わらない・・・

 そんな セリフに勇気をもらって

 LINE「電話してもいいですか・・」

 速攻の返事は なかったが 

 「かけます・・」の後に 通話

 「確認したいことがあるので・・すみません」

 「2週間ですかね、前回からは・・いろんなこと言って すみません。

 すみません・・・が続いた

 どうしても触れたくないのラストで 嶋くんが「すみません」を連発

 「さっきから あやまってばっかだな・・」「すみません。」

 そんな 会話になった・・

 

 結局 一時間近く 話をした

 男同士で・・の 長電話 ?

 「告白されたのに 大丈夫ですか? こんな電話をして・・」

 「気になりませんよ・・今までと 変わりありません・・」

 「ただ 会うと 泣いてしまいそうになりそうなので・・電話がいいかも

  しれません・・すみません。」

 

 会うと 本当に 何を話したらいいんだろうかと考える

 いろんな思いが 錯綜して 母親のこと 彼女のこと 自分の性向

 このままでは あなたと会う資格さえない

 あなたに 迷惑をかけてしまいそうなので・・申し訳なくて・・すみません

 めっちゃ 年下に 恋をしてしまったから

 すみません・・・

 こんな 言葉がグルグルしてしまう 

 

 

 

 

 

計画

ハグさんから 離れたい

 

 地球での暮らしを 考え直したい

 そのどちらもを 叶えるために 考えた計画

 計画を 後押しするように

 退職を後押しするような 事件

 待ってました・・・

 役者は 揃った・・

 喜んだ それも束の間

 

 お休みも 余っていたので 月末 都合欠で休みとした

 あさ 急用ができたので 休みます・・

 いろんな用事を済ませて 過ごした

 夕方 飼主さんから

 「心の 病ではないかと・・・心配してます」とLINE

 「決心したこと 火曜日から 動き始めることになった」と 伝えた

 「あなたは 私の心の支えです、だから・・・」いてほしい

 辛くなる でも 心が幸せと思えるのが一番ですから 自分は耐えていきます

 いやいや

 困ったことに なった・・毎度のことだが・・

 

 日を置いて 出勤の時

 別のフロアーの人から

 「月末 来ませんでしたよね。」 泣きそうな顔で・・訴えてきて

 「はい 休んでました、用事で」

 「いなかったので あのまま消えてしまうのではないかと 心配しました。」

 本当に そう思ったらしい、休んだ別の理由を聞いてたのか ?

 心配を本当に してくれていて さすがに 謝った・・

 「心配かけてすみません」

 「本当に 心配しました。これからも 末永くお願いします・・。」と

 なぜ こうも 計画は 頓挫して

 退職できず その日を迎えられず 何より ハグさんと 一緒の職場

 耐えられそうにない

  

 ハグさんに

 会いたくない

 出会ったら 泣きそうで

 もし 会ったとしても 泣きそうで 

 辛いとは 職場では言えない 泣きそうで

 職場で会うことは

 職場外でも 会うことは

 あの日を 最後に LINEをすることはないだろう

 二人の 邪魔はしたくない

 もし 立場が逆だったら 彼女は嫌がるだろうから・・

 付き合っている彼が 好きだと告白された同性と 会っているなんて

 考えられないだろうから・・

 不倫の相手はできないと 去っていった 人もいた

 

 めんどくさい

 地球暮らし

 

 

 

カムア ⑰ どこまでが信実?

それは 信じるか信じないか

 

 nagiの中に 入ってきたあなた

 あなたは nagiを通して ハグサンを見ている

 そして nagiの心にも影響して

  

   ハグさんが Twitterを公開した

 9月1日の日

 非公開にしてからの内容のみ

 新しい 二人の足跡が見える

 それはそれで 喜んであげないといけない・・義務感

 nagiの中の あなたが かつてそう思ったように nagiも そう思ってしまう

 幸せになっていく あなたを見ることが辛いんです・・・と

 だから・・・

 人の幸せを 喜べない自分が怖いし辛い

  

 同じ日 予定の変更を余儀なくされた

 どんな形になるのか その日

 それまでを どう過ごそう

 飼主さんに 抱きついて

 どうしたら いいですか

 「あなたは 私のこころの支えです・・・」

 こんな臭いセリフを 言い合える世界に nagiは生きている

 「ずっとあなたを 好きでい続けていですか・・」

 トップの人にも 訊いた 「nagiは どうしたらいいですか」と

 いないと困るんだと

 前に君が やめた後 どんなに苦労したことか

 と・・・・

 

 苦労したくないから 居てほしい

 消極的 説得なんだなー

 それも 仕方のないことか・・

 nagiは 何の役に立っているんだろう・・・

 この組織の・・・

 

 

カムア ⑯ 神様からのプレゼント

それは ハグさん

 

 この年齢になって この年齢だったから

 ハグさんに出会えた

 

 この一年半

 ハグさんにとっては 辛く消してしまいたい期間

 nagiにとっては ハグさんの傷を癒そうとして 近づいた期間

 お互いの 思いが この期間を求めた

 「回数が 目的だったら こんなに続きません・・」

 「ハグが 結婚するって言ったら nagiさん ショックですか

  それなら 考えます。」

 こんな 会話ができて

 BLの世界 

 出会いは 衝撃的だった

 二人を合わせるには 犠牲があまりにも大きかった

 

 nagiにとっては

 突然やってきた 出会い

 神様からの プレゼント

 ちゃんと世話して、大きくして、みまっもて

 任された 彼

 今 ひとりの青年として nagiから離れようとして

 送り出す

 

 授かりものを 元の場所へ

 送り届ける

 

 いい思い出となった

 普通ではありえない関係

 子弟ならまだしも 親子の年齢差 それも息子と母親

 写真は 消してと言われた

 消せる時まで 時々眺めて

 実物には 会わない方がいい

 プレゼントを壊さないために

 それがいい

 

 

カムア ⑮ こんなに近いのに

触れることができない

 

 こんなに 近いのに

 触れられない

 触れてはいけない

 触れることができない

 こんなに 近いのに

 見ることもできない

 見てはいけない

 こんなに 近いのに

 声が 聴けない

 声を 聴いてはいけない

 

 こんなにも 近いから

 離れようとしても

 離れることができない

 触れようとしても 触れることができない

 

 こんなに 近いのに

 どうして

カムア ⑭ どうにかならないか

まるで 少女になった

 

 年齢差 4歳年下の少女になった

 ありえない

 こんなこと ありえない 絶対(この言葉使いたくないが)

 気持ち的には その立ち位置に

 この気持ちが 日増しに強くなっていく

 

 もともと 誘っていたのは nagiで

 ハグさんの 空いた時間に予定を入れてもらって

 食事代、入館料すべて nagi持ち・・いわば援助交際 

 こんな 関係をしておきながら 

 立ち位置は 少女 

 年上のお兄さんに恋をするって

 ありえない

 はずだった

 

 現実に 実際に 

 悩める 乙女がいて・・・

 この感情と心 どうにかならないか

 

 今できることは

 もう一人の あなたに 気持ちを静めてくださるように 願うだけ

 どうにか ならないでしょうか

 このままだと あと半年の間

 宿り主がもちませんよ・・・ってね

 

 カムアされても ハグさんは これまでのように

 nagiからの 発信を待っている

 もともと 関心はなかったのかもしれない

 同性には・・

 特に nagiにはね

 泊めてもくれなかったし・・

 付き合うのはよして と 母親に言われて 捨て去られる

 そんな立場

 

 こんな時 小説の世界ならどんな展開になっていくのだろう

 新たな 登場人物 ?

 心変わり ?

 それとも ・・・・

 ただ どうにか ならないか・・・

 どうにか

 ・・・

 

 辛い 

 消えたい

 ・・・