七夕

一年に一度 LINE

 

 そんな 関係になってしまった

 浮気の相手にはなれない と

 きっぱり 言われて

 nagiが もう少し 強ければ

 今も 同じ職場だったかもしれない

 

 帰りの挨拶で ハグをした

 お互いに 腕を回して

 彼の手を 背中に いつになく感じて

 ひょっとして 気持ちが入って

 そんな予感がした 翌日 

 nagi は 職場だけの 関り それ以上でも 以下でもない

 今でも この言葉は 刺さる

 nagiの 存在は 以上でも 以下でも

 ない

 

 それでも 会うと安心して 告白した相手

 昨年 誕生日に LINE

 今年も LINE

 年に一度 七夕のよう

 でも 会うことは出来ない

 二人の間には 川が流れて 

 

 夕方 近況の返事があった

 まだ 覚えてくれている

  nagiのこと

 「誕生日 おぼえてくれていたんですね、」と 彼

 忘れることはない

 カミングアウト 二人目 そして 別れた

 一人目の彼は 

 年を取らない お星さまになって

 

 最近思う メゾンドヒミコ・・・