見えない首輪(3)

ちょっと 研修に行ってきます

 

 前日の夕方

 首輪の手綱の持ち主に

 nagi 「研修先で いいとこ見つけてきますね」

 持ち主「どんどん 出世ですか?」

    「実は、自分も あるところから 誘われていて

     一緒に 行きますか・・」

 まさかの 転職の誘い

 nagi 「そうなんですか、・・」

 と 笑って返す

 行くなら 一緒ってこと

 素直に うれしい

 そろそろ 賞味期限切れか

 社長 の方向とも ずれを感じて

 

 顔を 合わせるたびに

 さえない顔の、飼い主さん

 ただ 仕事をこなしてるって感じ

 

 今度 移るとしたら

 タイミングが 問題

 二人一緒に 

 

 飼い主さんから、転職の話は初めて

 それほど 切羽詰まっている 今の状況

 同僚、上司、部下、・・親子、兄弟

 どれどもない

 親友 ?

 

 nagiが戻ってきたとき

   「そばにいてくれるのは うれしい

    ただ 気持ちが 前には戻れない。」

 心に 大きな 穴をあけてしまったことが

 埋めれないほどに

 大きな

 

 それは 今も 抱えているのだろうか

 どうすれば 許してもらえる ?

 いつも 見守っているのだけれど