ハグ (3)

ショートメール に

 

 返事

 お礼の言葉と 「お話したいです。」と

 ある特別な状況下 

 初めての 二人が ハグ

 手を 回しあって

 その 圧を感じた

 その時から 一週間

 

 nagiの 経験からは

 及ぶべくもない 状況下

 ひょっとしたら 

 昔、nagiも同じようなことに

 なっていたかもしれない と 

 そんな 想いが ぐるぐるして

 その時は 時空を共有することしか

 出来なかった

 

 次に 会う時 いろんな話ができたらいい

 その時の 言霊に任せてみるのもいい

 

 彼の 重荷を 少しでも

 軽く してあげたい

 その時は ハグが 精いっぱいの

 ・・・だった 

 

 彼にとって 同性の 

 それも 始めて 会話する相手

 二人とも 泣いて

 泣きながらの ハグ

 想えば 今も 涙がでる

 少し 冷静になった 今

 どんな 想いで 腕を回したんだろう

 

 感づいてしまったかもしれない

 nagiの 感性に

  

 ハグを感じた余韻が 

 今も残っています

 

ハグ (2)

久しぶりに 彼に再会

 

 同じ組織

 別配置

 nagi「来てたんですね・・。」

 ハグ「どうも・・」

 nagi「今度 食事行きましょうか。」

 ハグ「いいですね。。」

 nagi「連絡先 教えてくださいね。」

 すれ違いざまでの 会話

 

 あの時の 悲しみの ハグ

 「大丈夫だから。」の意味

 そのあとに つなげた言葉は

 「生きろよ。」と

 

 一週間の 時空が 

 癒しを与えてくれた

 忘れる 忘れさせてくれる

 普通に していても

 想いだす

 空間

 

 ショートメールで

 「今日、君に 会えてよかった。」

 と 告げよう

 

木曜日の人 (6)

久しぶりに 会話

 

 業務上伝えたいことがあって

 訪問 した

 食事中

 お菓子もあって 甘いもの好きそう

 チョコレート系 

 

 用件伝達後 普通に会話

 今までと変わらなかった

 安心した

 さわやかな 顔立ち

 次は 「話に来ていいですか。」

 ホワイトデーの夜に ・・すでに 妄想

 

 撤退準備は 少しずつ

 今回は ちょっと趣向を変えて

 そのままでは つまらない

 ただでは 撤退しない 

 悪い人になって

 

 本質に 気づいてもらわないと

 ・・正義感か?

 どうでもいいんですけどね

 残されし 人のことなんて

 

 頭をよぎるのは 飼主さんの顔

 置いていく 2度目

 置いて行かれる 2度目

 一緒に さらっていければ 

 それも ありか

 

 悪魔の巣窟からの 脱出

 シナリオを どう展開しよう

 

 

 

 

撤退

作戦の開始

 

 朝の出来事

 飼主「聞きました?」

    とっぷの人が それを決めたのは誰・・?

    って 聞いてた それって 何でしょうね」

   「おかしい」と

 nagi「そうですよね、

    もう 無理かもしれないです。」

 飼主「それは ダメです。

    でも わかりますけど。」

   「仕方ないです。」

 nagi「首輪の主さんなら ちゃんと エサくれないと・・」

 飼主「・・・・」

 

 どう考えても 無理そう

 3か月後を目途に

 撤退としよう

 それが 一番よさそう

 

 変わらない 環境

 変えようとしない 環境

 努力は 必要だが 

 変わらなさそう

 

 これからを 考えて

 撤退準備

 

 

 

 

ゆで卵理論

そんな話

 

 廊下で 新説をぶった

 そう 題して「ゆで卵理論」の薄皮

 

 地球を ゆで卵に例えると

 地表は 薄皮のよう って

 あの話

 

 専門家に ぶってみたら

 みんなが そんな想いだったら

 いいのでしょうけど

 いろんなことが

 気にならなくなる でしょうね

 と

 

 実は ゆで卵理論という

 説があって・・・云々・・

 nagi

 

 はあ、 広めてください

 などなど

 たわいもない会話

 

 今日は 飼主さん 元気そう

 「何かありましたか?」とnagi

 「いいえ 変わったことは・・。」

 自分のことが 忙しそうで

 いろいろが 気にならない感じ

 

 トップの人は 機嫌がよさそう

 会議でも まあ 落ち着いて

 笑いかけてくれる

 純利益が 伸びていたから?

 わかりやすい・・

 

 それだけが 楽しみなのか

 人事を考える 春が来て

 悩み多かりし この頃なり

 

 

残されし人

かつて 「じゃあ今は」の彼

 

 何も告げることなく

 何も残さず 旅立ってしまった

 あれから 年を取ることのない 関係

 アルバムの写真を 切り取り

 手紙類も 処分

 自分の 足跡を すべて消して

 

 残されし 家族は

 残されし 自分は

 何を すればよかったのか

 自問自答

 残る 気持ち

 

 気持ちが 残る

 ふとした時

 若かりし頃の彼の顔

 まなざし

 nagiには 勿体ないぐらい 

 まぶしい存在だった

 会うたびに ドキドキして

 幸せになって

 

 それも 今は 

 残されしものの 想い

 残された人は

 どうやって 

 癒されていくのだろうか

 

 

 

ハグ

悲しみの人と

 

 ハグをした

 その人も 背中に手まわして

 ハグ 

 「大丈夫だから・・」

  なにが 大丈夫なのか 言えなかった

  時空が 気持ちを 解きほぐしてくれる と信じて

  大丈夫だから と

 「信じてるよ 君のこと・・」

 

 そして ハグ

 

 どう伝わったか

 その時は それが 精一杯の

 気持ち

 

 翌日 出会うことになって

 「信じてるよ・・」と 声をかけた

 

 その人は 少し笑ったような 感じになった

 初めて 話すことになった nagiに

 どこまで 話すのか

 何を 話そうか

 迷った はず 

 

 絞り出された 言葉に

 nagiは 言葉を 繋いだ

 「大丈夫だから・・」と

 

 自分のこと だけでなく

 いろんな 人の

 前だったり 後ろだったり 横だったり 

 交差 していくんだな

 それが 今の 重さ

 

 今日は 快晴

 久しぶりに 散歩

 博多湾を 眺めて 

 風は まだ冷たい

 釣り竿を 操る ひと

 ふと 

 ゆでたまに例えれば 薄皮程度の 地表

 そのうえでの やり取り

 それが 現実 か

 と