台風の日

 

職場で待機

 

 何事もなく 通り過ぎて

 ありがたい

 自然の破壊力に 危機感を味わったことがあって

 なおさら ありがたい

 雨を もたらし

 恵みの範囲なら

 ありがたい

 

 通り過ぎる 脅威

 過ぎ去るのを 

 じっと待って

 過ぎ越しの祭りのよう

 ただ おびえながら

 

 朝が来れば 何事もなかったように

 日が昇り

 台風一過

 そんな 気分に させてくれる 何かが

 ほしい

 

 久しぶりに 「ひだまりが 聴こえる・・」

 見てしまった

 同じところで うるっと来て

 やさしさが 触れあう世界

 

 いつまでも 少年

 その感性だけは 失いたくない