最初で 最後の夜

大学生の時

 

 秋口

 某雑誌の回送欄で知り合った

 大学生 同じ年

 もっこりに 目が いくだとか

 きれいな 子 だとか

 のやり取り

 

 秋を 経て

 暮れも 押し迫る 冬に

 湯布院で 出会うことに

 別府駅前で 待ち合わせ

 

 服装を知らせていたので

 すぐに その人とわかる

 大学生 男子

 

 バスに 揺られて 宿へ

 会話を なにがしかして

 中居さんに 案内されて 宿泊室へ

 部屋に入って 

 荷物を 置くと

 

 「いいかな、」

 「はい・・」

 後ろから 抱きつかれて

 そのまま 彼に 身を任せ

 男性 を感じて

 初めてのこと

 

 経験あり? の相手

 その人が 先に 終わってしまった

 タオルで 拭いてくれたけど

 それで 終わり

 

 大浴場に 二人で行き

 そのまま 何もなく 朝を 迎えた

 おそらく 反応が 悪かった ?

 もともと 言葉少ない 相手?

 

 観光をして

 写真を 撮り

 港で

 最後に 「キスしていいですか?」と nagi

 「ここじゃ いや」と 相手

 そのまま 別れた

 

 港で 松山行の 船が見えなくなるまで

 見送り 泣いた 

 喜ばせられなかった・・

 自分

 魅力ないのか・・

 

 関係を 持つこと 

 終わりに しよう・・

  

 どうして 男が好きなんだろう

 そんな 自分を恨んで

 夜行列車に 揺られながら

 涙が 止まらなかった