回数じゃない

もう45回に

 

 ハグさんのアパートでの軽食を含めると

 50回は 超えて

 「回数じゃ ないですよ・・そのために あってるわけじゃ・・

  それが目的になったら・・・」

 と ハグさん

 「毎回 それなりの意味があって 会っていて その積み重ねで 50回に・・

  分かってますよ 回数のためだけだったら 続かないと思います」

 昨日の ハグさんは 元気がない

 時に少年のようで 時に少女のようで 青年にも見える

 うつむき加減の 表情がコロコロ変わって

 (なに 考えてるんだろう・・?)

 と 思ってしまう

 「これからの 人生 どうやって行ったら・・」

 悩める 顔を 見つめる

 親子ほどの 年齢差

 「いろいろ ありますけど 楽しんで・・・」

 

 この状況

 「もし職場の人に 見られていたら、 お父さんと来たんですって 言っときます」

 お父さん 役

 「確かに これからの 人生 」

 nagiが どうあがいても 一緒にいられるのは いつまでかな

 「同年代から 下が同僚なので 話 合わなくて。」

 (それで nagiと ?)

 コメダで まったりしながら BGMに耳を傾けて

 「いいですよね この曲・・」

 「ピアノ 始めてください。自分は 歌習いに行きたいです。」

 いつか 二人で 音楽が 楽しめたらいいかな

 

 nagiは 地球人の男性を演じています あまり上手くないけど

 消えるまで・・

 「消えたいと 最近思います。」

 「そんなに 辛いんですか」

 「なんだか 重くて・・・」

 「ハグといると ますます重くなりますよ」

 「いいえ nagiにとって 元気の元は ハグさんの笑顔

  見ているだけで 急速充電」じっと見つめてしまう

 「ありがとうございます」

 

 「来週の予定・  いつにしましょうか ?」

 「nagiから言ってもらったら そこから選びます」

 「ハグさんから 提案ってないですよね、いつにしましょうか ?とか」

 「考えさせてください・・実家にも帰ろうかな とか 休みだしとか・・」

  しばらくして

 「土曜日 いいですよ・・」

 それは まる一日お休みの日 天気が良ければ 終日デートってこと

 どこか 行ってくれそう 

 遊園地に行く日が 決まった 子供の気分

 

 同僚と バンド仲間と その方が楽しいだろうに

 なんで nagiなのか ?

 穏やかな二人が 出会ってしまった結果

 こんな 時を過ごすことに・・・