追いかけて

今日は JR通勤

 

 ハグさんの 出勤時間と重なる列車が 

 2分遅れたために ハグさんの位置座標が 先に進んで

 追いかけた 

 「おはようございます。」

 「驚きました・・・今日は どうしたんですか ?」

 「研修で 夕方 天神なので・・JRです」

 「そうなんですね、今日緊張してます 初めてのことなので」

 ハグさんにとって 初めての経験が 午後にあって 緊張しているらしい

 昨日も 大丈夫だから と繰り返すと

 「おおげさですね・・・」と言われてしまった

 

 昨日 ハグさんの アパートに入るとき

 「ただいま」

 といって 入った

 「散らかってますけど・・・どうぞ」と

 おかえり を期待したが そこは 良しとして

 疲れているのに 迎えてくれて

 付き合って 

 二人が 付き合っているのは 既成事実

 おにぎりに 唐揚げを持ち込んで 

 ハグさんがインスタントスープを作ってくれて

 夕食を食べた ハグさんちでは 3回目

 昨日は 後片づけをして 帰途についた

 

 今朝

 職場まで 並んで歩きながら 話して

 入口が近づくと nagiが 少し遅れて 歩く

 「二人が 一緒だとなんか言われますよね・・」

 と ハグさんが 振り向くと すでに 距離があって

 「一緒の とこ 見られたくないでしょ」

 「そうですね さすがです」

 職場では 赤の他人 偶然出会った感じて 

 また 話せるようになって

 nagiの 気分が ハグさんの笑顔に影響されていることが

 改めて 実感した 情けない・・・

 なんて バカなんだろうって 想う

 窮鼠はチーズの夢を見る のキャッチコピーのように

 胸が苦しくなるほど 誰かを愛した あなたへ贈る・・・

 今は

 ハグ病に 感染したnagi

 飛沫感染レベル 接触すると 重症化しそうで

 特効薬はなく 離れても重症化 抗体は出来そうにない

 いつも 濃度と距離に左右されて

 治ることがあるのだろうか

 治るとしたら 

 「一緒に 住みますか ・・・」と言われた

 あの言葉通りに なったとき

 もしくは 棄てられた時