奥さんだったら いいのに

「結婚」の宣言を受けて

 

 しばらく 生きる力を 失って

 課は違っても 同じフロア

 毎日 顔を合わせても

 うつむいて 

 

 それまで 同伴 出勤もあり

 星空を 眺め 語り

 そんな 関係 

 

 思う ほうが 甘かった

 一方的な 想い

 ノーマル と わかっていたはずなのに

 好きになって いく

 

 それでも 優しい 人に 

 惹かれて 近づきすぎて

 失恋の 二文字 に

 会話することも 無くなって

 

 シェアハウスの 同居人と

 親しくなっていく 

 ひとつ 年下の 現役大学生

 星空の 人も 知り合いの人

 

 教職を目指していた 彼と

 ある目的で 旅をすることになり

 宿泊先で

 nagiが 食事 洗濯 とお世話

 笑顔が 素敵で イケメンで

 ハグを したら

 どうしたんですか

 と 

 ノーマル のはずが

 抱きしめて

 遊び ?

 

 まくらを 並べて 

 眠った横顔を 眺め

 ちょっと お触り・・

 

 旅を 何回かするうちに

 「奥さんだったら いいのに。」

 ははは・・と nagi

 彼は nagiが こっちの人とは

 気づかない 

 

 正確には そんな素そぶりを しない

 見せない

 気づかせない 

 彼に 合わせて 気持ちを 思って

 接した

 

 でも その言葉が うれしかった 

 

 どうしようもないと わかっていても

 学習しろよ と言い聞かせても

 同性を 好きになる

 

 そして それ以上には 進めない

 ただ 話せるだけでいい

 所詮 プラトニックなBLの世界に

 漂う nagi 

 そんな

 年下の 彼 との想出